AMCoRの狙い

・本学研究者の著作を図書館資料として大切に保存し、後世へ継承していくこと。
・本学研究者の著作の可視性を高め、より多くの読者に読んでもらうこと。

機関リポジトリ(Institutional Repository)とは

大学で生産された電子的な知的生産物(学術雑誌論文の原稿・教材・学術資料など)を捕捉し、保存し、原則的に無償で発信するためのインターネット上の保管庫です。

登録する情報は、
 ・学術雑誌掲載論文
 ・灰色文献(プレプリント,ワーキングペーパー,テクニカルペーパー,会議発表,論文,紀要,技術文書,調査報告等)
 ・学位論文
 ・教材
 ・その他

構築の目的は、
 ・旭医大研究者の著作を図書館資料として大切に保存し、後世へ継承していくこと。
 ・旭医大研究者の著作の可視性を高め、より多くの読者に読んでもらうこと。

日本では、国立情報学研究所が中心となって、構築の普及をすすめ、現在では大学・研究機関で200程の機関リポジトリが構築されています。

AMCoRという名前

旭川医科大学では、学術成果リポジトリを、AMCoR(アンコル)という愛称にしています。

この愛称は、Asahikawa Medical College Repositoryの頭文字を取り、またアンコルとは、アイヌ語で「私たちの」という意味であることから、旭川医科大学である私たちがみんなで作り上げていこう、と平成18年に名付けました。

その後、平成22年に本学の英語名称がUniversityに変更されたことに伴い、リポジトリの英語名は
Asahikawa Medical University Collection and Research
と変更しましたが、愛称はAMCoRとして現在も使用しています。

著作権は侵害していません

学術雑誌論文を登録するときには、図書館で著作権を持つ出版社に確認し、許諾の条件下で公開をしています。
既に海外のジャーナルの94%では、著者最終稿(著者最終原稿:revised personal version)での公開を認めています。また、国内学協会の雑誌の3分の1では、著者最終稿または査読前の原稿での登録を認めています。

登録するには

学術雑誌掲載論文の場合は、「掲載誌名、巻号、ページ情報」の情報とともに、著者最終稿(著者最終原稿)をメールでお送りください。
※共著者がいらっしゃる場合は、共著者のご意向を確認の上でお送りください。

【著者最終稿とは

レフェリー(査読者)からOKが出て出版社へ送った著者原稿のことです。著者の方が書いた、ワード、テキストなどのファイルです。この原稿でリポジトリ登録が許可されているケースが多く、校正原稿のように、出版社でレイアウトをしたものや出版社ロゴが入ったものは、ほとんどの場合登録が許可されていません。

出版社等が提示している条件は、海外では sherpa/romeo、国内では SCPJ(JPCOAR)で検索することもできます。

原稿送付先(問い合わせ先)

機関リポジトリは国際的な流れです

研究機関にリポジトリが生まれた背景には様々な要因があります。雑誌(外国雑誌)の高騰による「シリアルズクライシス」、アメリカのSPARC SPARC(Scholarly Publishing and Academic Resources Coalition)運動、などもその一つです。

各機関リポジトリは、共通のプロトコル(OAI-PMH)で作成しているため、統合して検索も行うことができるようになっています。日本における統合検索サイトは IRDB(旧JAIRO)、海外では OAISter があります。また、国内の学会誌の論文情報データベースである CiNii や、Google、Google Scholar からも検索が可能なため、機関リポジトリに登録した論文は、非常に見つけられやすい存在となります。